レゴ、6歳から使えるAI搭載プログラミング教材「MindStorms EVO」発表

レゴ、6歳から使えるAI搭載プログラミング教材「MindStorms EVO」発表 - 画像1 ハック
Photo by Unsplash
記事のアイキャッチ画像
Photo by Lorem Picsum

LEGO Educationが、プログラミング教育の常識を覆す革新的な製品を発表しました。CES 2026で公開された次世代ロボットプログラミングキット「MindStorms EVO」は、AI技術を活用することで、従来は9歳以上が対象だったロボットプログラミングを6歳から可能にします。MIT Media LabやGoogle Educationとのパートナーシップにより開発されたこの製品は、子どもたちのAIリテラシー育成と計算論的思考の早期形成に大きく貢献すると期待されています。

AI支援で実現する直感的なプログラミング体験

MindStorms EVOの最大の特徴は、AIコーディングアシスタント機能です。子どもが「ロボットを前に進めて、障害物があったら止まる」といった自然な言葉で意図を伝えると、システムが適切なプログラミングブロックを提案します。これにより、複雑な構文を覚える前段階から、プログラミングの本質である「論理的思考」を学べるのです。

さらに画期的なのが「エラー予測機能」です。プログラムを実行する前に、論理的な矛盾や問題を視覚的に警告してくれるため、子どもたちは試行錯誤の時間を大幅に短縮できます。リアルタイム実行モードでは、ブロックを配置した瞬間にロボットが動作するため、原因と結果の関係を直感的に理解できる設計になっています。

{IMAGE_2}

段階的に成長する学習システム

MindStorms EVOは、子どもの成長に合わせて進化する5段階の学習システムを採用しています。レベル1ではビジュアルブロックのみを使用し、徐々に複雑な概念を導入。最終的にはPythonプログラミングへ完全移行できる設計です。この段階的アプローチにより、6歳から高校生まで長期間使用できる教材となっています。

技術的な基盤も強力です。新開発の「Smart Hub EVO」コアユニットには、ARM Cortex-A53クアッドコアプロセッサと2GBのRAMを搭載。Google Tensor Liteチップにより、音声認識や物体認識といったAI処理をロボット本体で実行できます。8つのポートは従来の2倍で、より複雑なロボット設計が可能になりました。

{IMAGE_3}

ARデバッグとクラウド協働の革新

教育現場で特に注目されているのが、拡張現実(AR)デバッグモード機能です。タブレット越しにロボットを見ると、センサーの値や変数の状態がリアルタイムでオーバーレイ表示されます。これにより、目に見えないデータの流れを可視化し、デバッグ作業を直感的に行えます。

クラウドベースのプロジェクト共有プラットフォームも革新的です。世界中の子どもたちが協働でプログラミングプロジェクトを進められる環境を提供。45カ国語に対応したレッスンプランと、教師用の進捗管理ダッシュボードにより、教育現場での導入も容易になっています。実際、全米3,500校が既にパイロットプログラムへの参加を表明しています。

ハードウェア面では、新型「AI Vision Camera」が1080p解像度で毎秒30フレームの物体検出を実現。超音波センサーは400cmまでの測距が可能で、カラーセンサーは1600万色を認識します。さらにGrove互換コネクタを4つ搭載し、サードパーティ製センサーにも対応するなど、拡張性も十分です。

{IMAGE_4}

AI時代の教育を先取りする投資

約18億ドル規模の教育用ロボティクス市場において、MindStorms EVOは低年齢層セグメントを約40%拡大すると予測されています。基本セット399ドル(日本では9月発売予定)という価格設定は、本格的なAI搭載教材としては戦略的といえるでしょう。

生成AIが社会インフラとなりつつある現代において、AIとの協働作業を幼少期から体験できる意義は計り知れません。CSTA K-12基準に完全準拠した150時間分のカリキュラムにより、体系的なコンピュータサイエンス教育を実現します。MindStorms EVOは、単なる玩具を超えた、次世代を担う子どもたちへの教育投資なのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました