秋葉原発、6cm角キューブが創る「立体音響空間」革命―最大64個連結可能な次世代スピーカー

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秋葉原の電子部品店が、大手家電量販店を飛び越えて最新オーディオ技術の独占販売権を獲得した。2026年1月15日より先行発売される「Spatial Audio Cube (SAC)」は、わずか6cm角のキューブ型スピーカーでありながら、最大64個を連結して部屋全体を「音響ホログラム」として再構成できる革新的なシステムだ。開発したのは京都のスタートアップ「SoundScape Technologies」と東京大学情報理工学系研究科の共同プロジェクトで、秋月電子通商、千石電商、マルツエレクトリックが共同で販売を担当する。

自由配置を実現する「音のレゴブロック」

従来のサラウンドシステムは、スピーカーを特定の位置に固定配置する必要があった。しかしSACは、机上、壁面、天井など任意の場所に配置しても自動でキャリブレーションが実行される。各キューブには独立したDSP(デジタル信号プロセッサ)とWi-Fi 7チップが搭載され、UWB(超広帯域無線)センサーによって互いの位置を±2cmの精度で把握。さらにリスナーの位置を追跡し、動きに合わせて最適な音場を動的に生成する。

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驚異のハードウェアスペック

小型ながら各キューブには40mmフルレンジドライバーと2基のパッシブラジエーターを搭載し、15W RMS(ピーク25W)の出力を実現。単体では80Hz-20kHzの周波数特性だが、4個以上連結すると40Hz-20kHzまで拡張され、重低音も再現できる。プロセッサにはQualcomm QCS8550(8コア)を採用し、2GB LPDDR5 RAMと8GB eMMCストレージを搭載。バッテリー駆動も可能で、連続8時間の再生が可能だ。

独自開発の「Wave Field Synthesis 2.0」アルゴリズムは、部屋の残響特性をリアルタイムで補正。Dolby AtmosやDTS:Xとの互換性を保ちながら、独自の「Quantum Audio Rendering」技術により音像定位精度を従来比3倍に向上させた。対応コーデックもLDAC、aptX Lossless、LC3plusと最新規格を網羅している。

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メイカーフレンドリーな設計思想

SACが秋葉原での先行発売となった最大の理由は、そのオープンな設計思想にある。オープンソースSDKが提供され、C++、Rust、Pythonでカスタム音響アルゴリズムを開発可能。REST API、WebSocket、OSC(Open Sound Control)といった標準的なインターフェースに対応し、ハードウェアハッカーやオーディオ愛好家が自由に改造・拡張できる。

特に注目すべきは深層学習ベースのHRTF(頭部伝達関数)モデリング機能だ。スマートフォンカメラで耳を撮影するだけで、個人の耳形状に最適化された音響プロファイルが1分以内に自動生成される。これにより、誰もが自分専用の音響空間を手に入れることができる。

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市場を変える可能性

スターターキット(4キューブセット)は39,800円、プロフェッショナルキット(12キューブセット)は108,000円と、モジュール式拡張により予算に応じた段階的な導入が可能だ。秋葉原各店舗では実機デモスペースが設置され、購入前の体験ができる。

この技術はVR/ARゲーミング市場での採用が期待されるほか、音楽制作スタジオの小型化・民主化を促進する可能性を秘めている。教育機関での音響工学実習用教材としての需要も見込まれ、2026年第2四半期には欧米市場への展開も予定されている。秋葉原から始まる「音響空間革命」が、パーソナルオーディオの未来をどう変えていくのか、今後の展開に注目したい。

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