TSUKUMO、電源ONのままGPU交換可能な革新的PC「CUBIC-X1」発表

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秋葉原の老舗PCショップTSUKUMOが、PC業界に革命をもたらす製品を発表した。2026年1月15日に秋葉原本店で披露された「CUBIC-X1」は、電源を切らずにGPUやメモリを交換できる世界初のモジュラーデスクトップPCだ。これまでデータセンターでしか実現できなかった高度なホットスワップ技術を、個人向けデスクトップに実装した画期的な製品となっている。

革新的な「ホットスワップ技術」を個人PCに実装

CUBIC-X1の最大の特徴は、独自開発の「Hot-Swap Bridge Technology (HSBT)」だ。従来のホットスワップ技術はストレージ(HDDやSSD)の交換に限定されていたが、CUBIC-X1ではGPU(グラフィックカード)やメモリまで対象を拡大している。

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この技術の中核を担うのが、TSMC 3nmプロセスで製造された独自ブリッジチップ「TSK-Bridge-01」だ。このチップはPCIe 6.0スイッチング機能を内蔵し、128レーンのダイナミックレーン再配分を実現。GPU交換時にシステムがクラッシュしないよう、動的にリソースを再配分する仕組みになっている。

実際の交換作業は驚くほどシンプルだ。磁気コネクタ式のGPU着脱システムにより、工具不要で約8秒でGPUを切り替え可能。NVMe Gen5 SSD用のホットプラグ対応キャリアトレイは最大8基搭載でき、DDR6メモリスロット×8(最大512GB)もレバー式で瞬時に交換できる。安全面では、電磁ロック機構により稼働中の誤操作を防ぎ、リアルタイムVRAMバックアップ機能(専用512GB DDR6バッファ経由)により、データ損失のリスクも最小限に抑えられている。

AI開発者とクリエイターに最適な柔軟性

この技術が特に威力を発揮するのが、AIモデル開発や高度なクリエイティブ作業の現場だ。例えば、動画レンダリングには高性能なRTX 6090を使用し、機械学習の訓練にはH200を使用するといった、作業内容に応じたハードウェア構成の即座の切り替えが可能になる。

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専用管理ソフト「CUBIC Control Center」は、Windows 11とLinuxに対応。Python APIも提供されており、プログラムから自動的にハードウェアを切り替えることもできる。これにより、バッチ処理の内容に応じて自動的に最適なGPUに切り替えるといった高度な運用が実現する。

冗長電源システム(1600W×2構成)により、部品交換中も稼働を継続できる点も見逃せない。データセンターのような24時間365日稼働が求められる環境でも活用できる設計だ。

「ハードウェアシェアリングエコノミー」の幕開け

CUBIC-X1の登場は、単なる新製品発表以上の意味を持つ。TSUKUMOは2026年4月から秋葉原本店で「パーツ時間貸し」サービスを開始予定で、高額なGPUを必要な時だけ借りられる新しいビジネスモデルを提案している。

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価格体系も柔軟だ。本体(GPU/メモリ非搭載)は498,000円、月額パーツサブスクプランは29,800円から、時間貸しはGPU 3,000円/時間から利用できる。高額なAI用GPUを複数ユーザーでシェアする「ハードウェアシェアリングエコノミー」の実現により、個人開発者や小規模企業でも最先端のハードウェアにアクセスできる環境が整いつつある。

秋葉原エリアのソフマップやドスパラも類似コンセプト製品の開発を表明しており、「ハードウェアをソフトウェアのように柔軟に扱う」新時代のPC利用形態が、日本の電気街から世界に広がっていく可能性がある。CUBIC-X1は2026年3月より先行販売開始、同年夏には企業向けOEM供給も始まる予定だ。

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